魔笛 クナーベ1で出演致します♪
この度、私が所属している日本声楽家協会主催で、モーツァルト作曲のオペラ《魔笛》にて童子1で出演することとなりました♪
オーディションでは童子1 一択で受験致しました!
私の歌人生は、魔笛...もっと言えばクナーベ(=童子)役と共にあるように思います。
小学4年生の時、通っていた武蔵野音楽大学付属音楽教室で「子どもオペラ」と言うものがありました。戦後のプリマドンナ、大谷洌子先生の指導・演出と言う素晴らしい機会のものでした。
クナーベ(この時は"少年"と言う役名)は狭き門だったのですが、私は何故だか合格し"少年3"と言う役を一生懸命に歌い演じました。
その後、高校生から本格的に声楽を始め、ソロでオペラに立つと言う機会はもちろんありません。
国立音楽大学に入学し、私が師事していたテノールの経種廉彦(いだねやすひこ)先生が演出・指導して下さったオペラ制作団体「Primo raggio(プリモ・ラッジョ)」で《魔笛》を上演した際に、オーディションでクナーベ1を頂きました。
その後、聖徳大学大学院のオペラ公演で《魔笛》上演に向けて、クナーベのオーディションを受けましたが、発声を見直していた期間だったため、様々な質の"声"が私の中で混在してしまい、残念ながら受かりませんでした。
ですが、オーディションのためにクナーベに向き合った時間は宝物です。
そして今回、この様にまたクナーベを演じる機会を頂きました!こう考えるとクナーベと私は一心同体ですね!!
《魔笛》と言うのは一見ファンタジーですが、演出の中村敬一先生のご指導で、人間臭さのオペラだと。まるでヴェリズモ(現実主義)オペラだなと思うようになりました。
子供の頃から親しんでいるオペラなので、心のどこかでファンタジーのままでいて欲しかった部分もありますが、歌手として深く解釈するべきですし、そうする事でモヤモヤしていたシーンが納得いくものとなりました。
ファンタジーか人間臭いかは、お客様に委ねるもので、私たち歌手は考えを深く持つべきだと魔笛を通して学ぶことができております。
またクナーベとして歌えることを楽しみに、本番まで一生懸命に準備致します♪
【追記】こちらの公演は、新型ウイルス拡大のため、延期となりました。
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